タイアップ
一
協力、提携。2社以上の広告主が対等の関係で共同で行う宣伝活動
ロ
一般にタイアップと言えばまったく対等の協働活動を指すが、TVの世界の「タイアップ」はこの本来の意味とは少し違うニュアンスを持っている。
例えばあなたがドラマを見ていて、エンドロールの『協力』と言うところにとある衣料メーカーの名前が出てきたとしたら、その衣料メーカーはそのドラマのタイアップ先で、ドラマに出ている俳優さんの衣装をその会社が無償提供していると言う事を意味している。つまりTVの世界でタイアップと言うと『おたくの商品をうちの番組で使ってあげます。だから、その商品をタダで提供してください。この番組で使っていたとなれば良い宣伝になるから、宣伝費だと思えば安いものでしょ』と言う事だ。私はこういうTV界のごっつぁん体質のようなものがあまり好きではない。
ロザンが出演していた大阪毎日放送の情報番組「ちちんぷいぷい」には『ショッピング・アワー』というコーナーがあった。毎回ロザンの二人が京阪神の商店街を回ってお店紹介や商品紹介を行い、商店街の活性化に寄与しようと言うコーナーだ(ちなみにこのコーナー、フットボールアワーから引き継いだコーナーで、だからアワーと言う名前が付いている) このコーナーでロザンの二人はしばしばいろいろなお店で御菓子や果物などのちょっとした食べ物を食べたりしていたが、どんな少額のものでも代金を支払う場面が映し出されていた。
地域経済の活性化と言うコーナー趣旨からすれば「宣伝してやっている」ではなく、こうして少額のものでもきちんと代金を支払うのが本来なのだろうが、これはTVの世界ではとても珍しい事だ。この事自体はおそらくロザンの意志とは関係なく、番組の方針なのだろうが、この小さな行動がコーナー全体に実に爽やかな印象を与えていた。
ロザンの二人も、今後、芸能界と言う伏魔殿に益々深入りしていくのだろうが、できるならば、どんなにビッグなタレントになっても『自分たちは有名人なのだから』とか『やってやっている』とか言う態度をとる事なく、こういう基本的な事を忘れないでいてほしいものだ。